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2011タイ水害 2011 Thailand Floods

・7月中旬から北部(チェンライ県、ナーン県等)、東北部(ノンカイ県、サコンナコン県等)において豪雨による洪水被害が報告された。 その後、度重なる台風等の降雨により川が増水し、河川の決壊等により洪水被害が広がっていった。
・10月初めにタイ国内の11のダムで基準貯水量を超え、
・10月4日には北部にあるプミポンダムの水があふれる危険があったため放水量を増加し、 下流地域の増水に拍車をかけた格好となった。首都バンコクから北に約70㎞向かったアユタヤ県では工業団地や遺跡にも大きな影響が出ている。

   このページはジェトロの「緊急特集:タイ洪水に関する情報」を時系列に再編集したものです

・10月5日、アユタヤ県にあるサハ・ラタナコン工業団地で浸水、
・10月8日、ロジャナ工業団地でも堤防が決壊し浸水した模様。
・10月10日午前7時現在でロジャナ工業団地が入居企業に情報提供したところによると、 ロジャナ1(フェーズ1-6(工業団地西側))については全域で冠水し、 高いところで3メートル以上の冠水となっている。
また、ロジャナ2(フェーズ7)、3(フェーズ8)については一部浸水し、ポンプにて排出作業を行っているとのことであった。 サハ・ラタナコン工業団地には42社中35社、ロジャナ工業団地には218社中147社の日系企業が入居している。
冠水被害を受けた企業には自動車メーカーや電子メーカーに部品を供給する企業などが含まれることから、 その影響は当該工業団地内だけに止まらず、まだ浸水していない工業団地でも、部品が入らないことで操業をストップした企業も発生している。 10月10日現在のところ、ハイテク工業団地、バンパイン工業団地、ナワナコン工業団地への被害は報告されていない。
・10月12日午前中には、チャオプラヤ川から溢れた出た水がハイテク工業団地に流入、冠水したとの情報がある。 また、ジェトロが12日午前中にIEATに確認したところ、洪水が発生する可能性のある工業団地として新たにスワンナプーム国際空港に隣接するジェモポリス工業団地(バンコク都)、 ウェルグロー工業団地(チャチュンサオ県)、バンプリ工業団地(サムットプラカン)の3つが追加されたと話した。
・10月13日午前中には、ハイテク工業団地(全143社のうち日系7割)の防水堤が決壊。 また、夕方には、バンコク近郊のパトゥムタニ県内チャオプラヤー川沿い防水堰で決壊発生、周辺住民が避難。
・10月14日夜、アユタヤ県バンパイン工業団地で浸水。冠水した工業団地は4カ所目。合わせて約500社の冠水被害。うち約300社超は日系企業。
・10月14日夜、水没したハイテク工業団地の包装FILMの印刷・ラミネート加工工場で爆発が発生、退避する際にタイ人1名が転倒し負傷。化学品が水と反応し、爆発した模様。
・10月15日午後、アユタヤ県ワンノイ地区ファクトリーランド工業団地が冠水した模様。


・10月17日午後、ナワナコン工業団地北側を流れる運河の堤防が決壊したとして、従業員と近隣住民に避難勧告を発出。

ナワナコン(Nava Nakom)2011.10.18 am7:30
ナワナコン2011.10.18
am7:00 工場前の道路の水位約0.8m、工場玄関高さギリギリ。
pm1:00 道路の水位約0.9m。工場内浸水10cm。
pm3:00 道路の水位約1.0m。工場内浸水20cm。
2011.10.19
am10:00 道路の水位1.7~2.0m。工場内0.9~1.2m。
ナワナコン2011.10.20
am10:40 さらに30cm程度水位が上がっている

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開始:2012年1月20日
最終更新:2012年1月22日