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整数問題集 Problems Collection of Whole Number

このページは「2週間で完成 整数問題(安田亨、2013年5月1日、東京書籍)」、「大学への数学 マスター・オブ・整数(栗田哲也、福田邦彦、2010年10月15日、東京出版)」、「大学への数学 1対1対応の演習 数学Ⅰ(2003年4月15日、東京出版)」を参考にしています。

要点の整理

1.素数・合成数

1.1 定義

自然数(正の整数)のうち、「1とその数以外に約数を持たない数」を素数という。 1は素数に含めない。したがって、素数が持つ約数は、1と自分自身の計2個である。
1でも素数でもない自然数を合成数という。合成数は2個以上の素数の積として表される。

1.2 素数・合成数の判別法

自然数 n が 素数か合成数かを調べるには、1から√nまでの範囲にある素数の中に、nを割り切るものがあるかどうかを調べてばよい。(エラトステネスのふるい

1.3 素数は無限にある

この証明は、「素数が無数に存在することの証明」参照。

1.4 素因数分解の一意性

この証明は、「素因数分解の一意性」参照。

2.約数・倍数

2.1 約数の個数と総和

2以上の正の整数Nを素数p1, p2, p3, pmと正の整数k1, k2, k3, kmを用いて、N=p1k1p2k2p3k3の形に表すとき、
Nの正の約数の個数は、(k1+1)(k2+1)(k3+1)…である。
また、Nの約数の総和は、(1+P11+P12+…+p1k1)(1+P11+P12+…+p2k2)…(1+Pm1+Pm2+…pmkm)である。
<例>
N=72(=23×32)の約数の個数と総和は以下の通り。
約数の個数:(3+1)(2+1)=12
約数の総和:(1+21+22+23)(1+31+32)=15×13=195

<例>
N=180(=22×32×5)の約数の個数と総和は以下の通り。
約数の個数:(2+1)(2+1)(1+1)=9
約数の総和:(1+21+22)(1+31+32)(1+51)=7×13×6=546

2.2 最大公約数・最小公倍数約数

整数m, nに共通の約数(公約数)のうちで最大のものを、m, nの最大公約数という。
また、 整数m, nに共通の倍数(公倍数)のうちで最小のものを、m, nの最小公倍数という。

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開始:2013年7月11日
更新:2014年6月4日
最終更新:2014年6月30日