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約数の個数と総和

問題3

(1)1050の正の約数の個数nを求めよ。
(2)1050の約数のうち、1と1050を除く正の約数の和Sを求めよ。
(3)Sの正の約数の個数を求めよ。
(4)Sの約数のうち、1とSを除く正の約数の和を求めよ。

解答・解説

(1)1050を因数分解すると、1050=2×3×52×7
約数は、1個の2, 1個の3, 2個の5, 1個の7の全ての組み合わせから作る。

指数の組み合わせ表から考えると以下の通り。

0 0 0 0       1 0 0 0
0 0 0 1       1 0 0 1
0 0 1 0       1 0 1 0
0 0 1 1       1 0 1 1
0 0 2 0       1 0 2 0
0 0 2 1       1 0 2 1
0 1 0 0       1 1 0 0
0 1 0 1       1 1 0 1
0 1 1 0       1 1 1 0
0 1 1 1       1 1 1 1
0 1 2 0       1 1 2 0
0 1 2 1       1 1 2 1

要するにn=2×2×3×2=24通り

これを一般化すると、

2以上の正の整数Nは、素数p1, p2, p3, …と正の整数k1, k2, k3, …を用いて、N=p1k1p2k2p3k3の形に表すとき、
Nの正の約数の個数は、(k1+1)(k2+1)(k3+1)…である。


(2)この問題は、24個の約数を全部計算して、単純に足し算すれば求められるが、時間がかかる。
公式を知っているかどうかが大事。


1050=2×3×52×7だから、1050の正の約数の総和は、公式より、
 
題意より、S=2976-1-1050=1925

(3)1925を因数分解すると、1925=52×7×11
よって約数の個数は、(2+1)(1+1)(1+1)=12個

(4)1925の正の約数の総和は、公式より、
 
題意より、2976-1-1925=1050

問題4

正の整数 n の正の約数の個数を d(n) で表す。d(5)=2, d(6)=4 である。
d(n) が奇数であるとき、n は平方数(自然数の2乗の形の数)であることを証明せよ。

解答・解説

問題5

正の整数 n に対し n の正の約数すべての和を S(n) とおく。但し、1 と n も約数とする。
(1)素数 p, 正の整数 a に対し、n=pa とおく。S(n) を p と a で表せ。
(2)相異なる素数 p, q, 正の整数 a, b に対し、n=pa, m=qb とおく。このとき、S(mn)=S(n)S(m)が成立することを証明せよ。
(3)正の整数 a について 2a-1 が素数とする。このとき、n=2a-1(2a-1) とおくと、S(n)=2n が成立することを証明せよ。

解答・解説

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開始:2013年7月11日
更新:2013年7月31日
最終:2014年3月12日
最終更新:2014年3月13日